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☆ヒアルロン酸について
ヒアルロン酸は人間の皮フの内部にもあるムコ多糖類です。
(学術上は、ヒアルロナン (hyaluronan) と呼ばれています)
よく知られているように、アレルギー反応の心配がないため、
化粧品などに保湿成分として添加されていますが、
以前は、とても今までは高価なものだったので、大量に利用することは
ありませんでした。
鶏冠、臍帯などから良質のヒアルロン酸が単離されていましたが、
最近では乳酸菌や連鎖球菌などのバイオ技術の進歩により
大量生産されるようになり、医療においても比較的手軽に利用できる
素材となっています。
たとえば、小ジワ用の粒子の小さなもの、大きなシワ用の粒子の大きいもの、
アゴや鼻のプチ整形に使うアクリルが配合されたものなどがあります。
ヒアルロン酸は、笑いジワ、こめかみのくぼみ、額のシワや眉間のシワ
など様々な部位の老化を改善して、若返りの効果を発揮します。
従来のコラーゲン注入に比べて、持続性にも優れ、
治療後のメイクも問題ありません。
☆ヒアルロン酸の学術的な説明
・ヒアルロン酸の構造
Nアセチルグルコサミンとグルクロン酸 (GlcNAcβ1-4GlcAβ1-3) の
二糖単位が連結した構造をしている。生体内では、極めて高分子量で、
分子量が100万以上あると言われている。
コンドロイチン硫酸など他のグリコサミノグリカンと異なり、
硫酸基の結合が見られず、またコアタンパク質と呼ばれる
核となるタンパク質にも結合していない。
・ヒアルロン酸の役割
関節、硝子体、皮膚、脳など広く生体内の細胞外
マトリックスに見られる。とりわけ、関節軟骨では、
アグリカン、リンクタンパク質と非共有結合し
超高分子複合体を作って、軟骨の機能維持に極めて
重要な役割をしている。ある種の細菌も同様な構造を
持つ糖鎖を合成している。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』